路傍生活者

ラブリーでファンシー

日記

起きて外に出たらほとんど夏だった。

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当然嘘の夏なので、電車が川をわたる度に岸に咲く綺麗な桜が目に入った。天気が良くて景色も綺麗で気分がいい。

今日は不動産屋と話すために五反田に行く。昨日も不動産屋と話すために五反田に行った。俺の中では昨日でほぼ本命が決まっていたので、なんて理由をつけて断るかを考えていた。

待ち合わせ場所に指定されたのは駅前の喫茶店で、先方は既にドリンクを頼んで席に着いていた。俺はアイスコーヒーを頼んだ。

入居日の条件が厳しく、長い沈黙を挟みながらぽつぽつと物件の提案をうける。中にはいい物件もあったし、ネット回線や防音については間違いない業者だったので結構ありかなと思いつつ、立地の面で昨日の物件には及ばなかった。

実際に内見をしてもその気持ちは変わらなかったので、担当者と別れた後すぐに携帯を取り出し、昨日の不動産屋に電話をかける。二日間もかける必要なかったな。

電話口で昨日の担当者を呼び出すと、しかしその声色は既に不穏だった。

「実はつい先ほど申し込みがありまして...」

そんなことある?

繁忙期が終わっているからと言って甘く見過ぎたのだろうか。それにしても昨日の今日だし、まさか本当に取られてしまうとは思わなかった。

この土日はほぼ無駄になったということになる。

昨日の時点で決めていれば...と落胆していると、今日はまだ何も食べていないこともあり気分が悪くなってきた。時計を見ると18時を過ぎていた。

友人と飯の約束があったので、そちらに向かうことにした。

目的地は下北沢だったが、途中渋谷で道草を食った。変な色で照らされた桜があった。

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その後渋谷で迷子になりながらなんとか下北沢に着く。そこでは古着ファッションの大学生たちが絶え間なく行き交い、新品の服屋はまるで見当たらなかった。

ここにきた目的はマジックスパイスという変なカレー屋だ。店内には仏教テイストのサイケデリックな装飾が散りばめられていて、なんとなく下北沢っぽいなと思ったが、どうやら北海道発祥らしい。

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辛さは「天空」を頼んだ。ちゃんと辛いけど水が手放せない程ではないちょうどいい加減だった。

辛いものを食べると頭が痺れてぼーっとしてくる。おかげで物件探しでの失敗をしばし忘れることができた。

部屋はまた探し直せばいい。悔しいけど。

その後は「ぼざろ」の聖地でジャンプする友達を撮り、喫茶店に入ってモンブランをコーヒーで流し込んだ。

茶店で友達に貰った煙草がハイライトだったが、給料日前にアメスピを渋ってこれを吸ってたのを思い出した。

重いのでチマチマ吸ったら旨かった。